リアルマネーから見た株価

2024-01-13 by 内田裕之

こんにちは。

今月末に納車されるうっちゃんです。

3ヶ月落ちの新古車を見つけられてラッキーでした。

さて、Twitterでおもしろい株式の分析があったのでpythonで真似してみました。

今回はリアルマネーから見た株価について分析します。

この記事は内容に広告・プロモーションを含みます。

リアルマネーとは

金の延べ棒

写真で見てわかるとおり、リアルマネーとは金です。

金持ち父さん貧乏父さんで有名なロバートキヨサキが説明しています。

(参考:Rich Dad Essentials: Investing in Gold and Silver

ロバートキヨサキが教えるリアルマネー

ロバートは1972年のニクソン・ショックで金本位制が崩壊してから、ドルをfakeだと呼んでいます。

そして金こそリアルマネーだと教えています。

これは不景気になるたびにお金が大量に印刷され、通貨価値が切り下げられていることを指摘しているのです。

米国ドルのM2

一方で金は有限な資産であり、価値保存ができることからリアルマネーと呼んでいます。

リアルマネーについて詳しい本はこちら


金持ち父さんの「これがフェイクだ!」 格差社会を生き抜くために知っておきたいお金の真実 (金持ち父さんのアドバイザーシリーズ) [ ロバート・キヨサキ ]

株価の推移

通貨価値が切り下げられているといわれても、ピンとこない方も多いと思います。

そこで米国株式の代表指数S&P500を見てみましょう。

米国株価指数S&P500

度々下がることはありつつも、長期で見れば約4.5倍まで上昇していることがわかります。

ただ、これはドルベースでの視点なので、リアルマネーの視点から分析します。

リアルマネーから見た株価

リアルマネーからみた米国株価指数S&P500

金本位制時代の1トロイオンス=35ドルを基準にして、S&P500をリアルマネーで換算したのが上図です。

ドルベースとは見え方が全く異なりますね。

これは株価の上昇が好調な企業業績によるものではなく、通貨価値の切り下げによって起こっていることを意味します。

ロバートはドルを信用しておらず、金を買い増すことを勧める理由がここにあります。

分析に使ったPythonコード

プログラミング言語Python

1.3の図はPythonで自作したのでコードを載せておきます。

#ライブラリーのインポート

from pandas_datareader import data

import yfinance as yf

import pandas as pd

from pylab import mpl, plt

import numpy as np

import datetime

plt.style.use('seaborn')

mpl.rcParams['font.family'] = 'serif'

%matplotlib inline

 

#データの期間

start = '2000-01-01'

end = datetime.date.today()

 

#データの取得

yf.pdr_override()

gold_df = data.get_data_yahoo('GC=F', start, end) #金のデータ

gspc_df = data.get_data_yahoo('^GSPC', start, end) #S&P500のデータ

 

#データの編集

merge_df = pd.DataFrame()

merge_df['gold'] =gold_df['Close']

merge_df['gspc'] =gspc_df['Close']

merge_df.dropna(inplace=True)

 

merge_df['real'] = 35 / merge_df['gold']

merge_df['ratio'] = merge_df['gspc'] * merge_df['real']

ratio = merge_df['ratio']

merge_df['SMA1'] = merge_df['ratio'].rolling(window=50).mean() #移動平均

merge_df['SMA2'] = merge_df['ratio'].rolling(window=200).mean() #移動平均

 

#グラフに使用するデータ

date = merge_df.index

ratio = merge_df['ratio']

ratio_sma1 = merge_df['SMA1']

ratio_sma2 = merge_df['SMA2']

 

#グラフの表示と保存

plt.figure(figsize=(20, 10),facecolor='white')

plt.plot(date, ratio, lw=2, label = 'S&P500 real value', color='g')

plt.plot(date, ratio_sma1, lw=2, label = 'SMA50', color='b')

plt.plot(date, ratio_sma2, lw=2, label = 'SMA200', color='r')

plt.legend(loc=1, fontsize=18)

plt.xlabel('year', fontsize=18)

plt.ylabel('Real value(1oz gold=35dollar)', fontsize=18)

plt.tick_params(labelsize=18)

plt.savefig("gspc_real20240103.png")

コーディングは以下の本を参考にしています。

 

 

まとめ

今回はリアルマネーから見た米国株式を分析しました。

  • リアルマネーとは金である。
  • リアルマネーから見れば株価の上昇は通貨価値の切り下げによって起こっている。
  • リアルマネーを提唱したロバートキヨサキは金を買い増すことを勧めている。

資産形成に役立つと嬉しいです。

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